やっちゃいけないフィールドワーク

ホームレス、リストカット、風俗、自慰行為などなど――。気になってはいるけど、 なかなか人には聞けないモヤモヤ…… そんな世の中の「?」を2人の大学生が解き明かす!?

【連載】国境を超えたマッサージ 第2回 新大久保のマッサージ店で手コキを勧められた

前回の取材で、
街でよく見かけるマッサージ店では、
性的なサービスが行われている可能性があることが分かりました。

しかし、それはあくまでも"可能性"。
店員から「"抜き"がないとは言い切れない」と聞いたにすぎません。
そこで今回は、僕、ASUKAが実際にマッサージ店に足を運び
その真偽を確かめることにしました。

僕がやってきたのは、言わずと知れたインターナショナル・タウンかつ、マッサージ店の激戦区(!?)、新大久保です。

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煌びやかな新大久保。何かを求めて日本にやってきた外国人で溢れている

 

 

山のようにあるマッサージ店のなかから1つを選び、僕はそこに入店。
30代半ばほどの、細めで小奇麗な女性が出迎えてくれました。
国籍は尋ねていませんが、日本語の発音からして、中国の方のようです。
店内のソファーに座り、女性からシステムの説明を受けます。
時間によって値段が異なり、風俗系のサービスはないよう。
とりあえず安いコストで取材を行いたい僕は、5000円の30分アロママッサージをオーダー。
その場でお金を女性に渡します。

その後、女性は僕を布団と枕がセットされている個室に案内します。
女性「女の子が来るので、ちょっと待っててください」
どうやら、この小奇麗な女性がマッサージをするのではないようです。

個室で待つこと1分ほど、遂に「女の子=施術者」がやってきました。
「こんにちは~」

確実なことは言えませんが、見た目を見る限り年齢は40代半ば。
胸元が強調されたワンピースを着ていますが、
随分と太っていらっしゃいます(いわゆる中年太り)。
言葉のイントネーションを聞く限り、こちらもおそらく中国出身でしょうか。

さあ、これから取材の本番です。

 

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大久保駅近くのマッサージ店看板。写真の美女たちが本当に店内にいるかは疑わしい

ステップ① 全裸になる

「脱いでください。シャワーを浴びましょう」
言われるがままに脱ぎます。
パンツ一丁でモジモジしていると、パンツも脱いでくださいと促されて全裸に。
バスタオルで股間を隠し、一旦個室を出て、シャワー室へ向かいます。
すごく寒い。
施術者とシャワーを浴びるのかと思いきや、一人で浴びろとのこと。
とりあえずボディーソープで身体を洗います。

 

ステップ② 全裸で放置プレイをされる

身体を洗い流し、シャワー室から出たはいいものの、施術者がいません。
「すいませーん」と言う勇気もなく、ただぽつねんと股間をバスタオルで隠しつつ待つほか仕方ありません。
3分ほどで施術者が再登場。
再び個室へ移動します。
この移動の際、廊下を歩いたのですが、とても寒かったです。

ステップ③ うつ伏せで身体を触られる

個室に戻り、全裸でうつ伏せになります(というか、そうなるように指示されます)。
少しだけ良い香りのするパウダーを僕の身体に振りかけ、それを無言で背中全体に広げていく施術者。
アロママッサージというよりも、単なる粉かけです。
マッサージのような強いプッシュは一切なく、単なるお触りにしか思えません。
施術者の両手は、背中から次第に下半身へ。
僕の臀部、肛門付近、睾丸、太ももの順に、両手でマッサージのようなものを行っていきます。
マッサージで肛門(アヌス)付近なんかを刺激してどうするんでしょう。

ステップ④ 遂に交渉が始まる

うつぶせの状態でのマッサージが終わると、今度は仰向けになるよう求められます。
指示通りの体位をとると、施術者が遂に口を開きます。
「やってあげますよ? 4000円」
手をシェイクしながら言う施術者。
遂に出ました。"抜き"のサービス。
僕は何食わぬ顔で拒否します。そもそもそんなものは望んでいないし、高すぎる。
聞くところによると、サービスはハンドジョブ(手を使ったペニスへの刺激)+胸のタッチとのこと。
それから3、4分ほど、「お願い」「嫌だ」「3000円でどうか」「嫌だ」「頼む」「嫌だ」の応酬が続きました。
施術者は、よっぽどお金が欲しいようでしたが、僕は施術者の勧誘を断り、逃げ切ることができました。

ステップ⑤ 時間いっぱいまでダラダラとマッサージが続く

抜きのサービスを断った僕に対し、
施術者はステップ③と同様のことをします(ただし、股間付近の刺激は一切なし)。
結局、時間いっぱいまでマッサージとも言い難い、やる気なさげなボディタッチが続きました。

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やはりマッサージ店には性的サービスが存在した

以上、マッサージレポートでしたが、少なくともこの店では"抜き"のサービスが存在することが判明しました。
ただ、それについて店側は看板やメニューなどで明示しておらず、
プラスアルファのサービスは客と施術者の交渉によって決まるようです。

次回からは、施術を行う外国籍の人々がなぜ
日本で売春に近いことを行っているのかを検討していきます。