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やっちゃいけないフィールドワーク

ホームレス、リストカット、風俗、自慰行為などなど――。気になってはいるけど、 なかなか人には聞けないモヤモヤ…… そんな世の中の「?」を2人の大学生が解き明かす!?

【対談】元浪人生が、浪人時代を振り返る

ASUKA ちょっと普通のフィールドワーク

ASUKAです。

受験シーズン真っ只中、このブログの読者にも、

浪人して1年間、勉強を続けてきた方もいるかもしれません。

そこで今回は、浪人を経験した現役大学生3人に、

浪人についてあれこれと語ってもらいました!

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コメンテーター

栗原麻未さん(立教大学4年生 浪人期間:2011年4月~2012年3月)
武井博史さん(立教大学3年生 浪人期間:2012年4月~2013年3月)
山田浩二さん(立教大学4年生 浪人期間:2011年4月~2012年3月)

※全員仮名

 

「センターの前日は眠れなかった」(山田)

――本日は、浪人時代について振り返ってもらうとともに、浪人生に対するエールを送っていただきたいおと思っています。では最初に、なぜ浪人したのか教えてください。
山田:僕はいわゆる、マーチレベルの大学に行ければいいなと思ってたんだけど、見事に落ちまくった。そのあと、親と相談して、受かっていた大学に籍を置きながら、いわゆる仮面浪人をすることになった。
武井:現役の時、一橋大学を目指していたのですが、学力的にストレートで合格することは不可能って目に見えてたんです。ハードルを下げて別の国公立を受験する手もあったんですけど、結局、ダメもとで一橋を受けて、浪人が確定しました。
栗原:私は現役の時、東京外国語大学を受けようとしたんだけど、東日本大震災のせいで、その試験が中止になっちゃった。私大受験は、対策をまるっきりしていなかったということもあって全滅。浪人して一橋大学を目指すことに決めました。

――皆さんは、浪人時代の1月や2月、何を考えていましたか?
山田:僕は私立のみを受けていたんだけど、滑り止めをセンター利用入試で確保したかったから、センター試験の前日は眠れなかった。もちろん、私大の一般入試も緊張の連続。前年、落ちまくってるから、それが尾を引いて「今年もダメなんじゃないか」ってずっと思ってた。
武井:僕が目指していた一橋大学は、センター試験よりも2次試験の比重が大きかったので、センター前よりもその後のほうがプレッシャーがかかりましたね。
栗原:私の場合、2次試験を受ける前に足を切られるのは最悪だから、センター試験である程度の結果を出すことに精いっぱいだった。

――皆さんは、予備校には行かれていたんですか?
山田:いや。ある大学に籍を置きつつも、実質的にはずっと家で勉強してた。
武井:僕は地元の予備校に通っていました。
栗原:私は地方から東京に出てきて、大学生の姉の家に居候しながら、お茶の水の予備校に通っていました。
――受験期の予備校の様子や雰囲気は、どのようなものでしたか?
武井:賑やかだったように思います。でも、僕は予備校内に友達が全然いなくて、黙々と勉強してました。同じ高校出身で仲がよかった人も予備校にいたんですけど、クラスが違ったからあまり話さなかったです。
栗原:私立のクラスと国公立のクラスで雰囲気が随分違ったかな。国公立組は1月頃から殺伐としてたけど、私立組は試験のピークが2月に集中するから、わりと騒がしかった。私たちからすると「うるせえなあ」って感じだった(笑)。

 

「自分のことについてすごく考えた」(栗原)

――浪人時代の楽しかった思い出があれば教えてください。
栗原:寝ること。
武井:僕もそれくらいしかありませんでした。本当に、暗い浪人生活だったので。
山田:ほとんどなかった。僕が浪人したのは東日本大震災の年で、テレビを観ても新聞を読んでも、暗いニュースしかなくて、基本的にはどんよりとした毎日だった。同じ高校出身の浪人仲間のメールをやりとりするのが唯一の楽しみだったかも。
栗原:楽しかったことではないけれど、浪人期間中は自分のことについてすごく考えた。たとえば、予備校に行と、地方出身者と首都圏出身者では後者のほうが、ずっと学力が高いことに気づいて、「このなかで、私はどうすればいいんだろう」って思い悩んだ。都会出身の人のほうが、しっかりした勉強を、小さい頃からしてるんだよね。
山田:浪人は自分との戦いだから、自己を見つめ返すよね。
武井:僕もそれはすごくわかります。自省の繰り返しでした。

 

「浪人に後悔はない」(全員)

――浪人したことについて、後悔はありますか?
山田:してない。
武井:してないですよ。
栗原:私もしてないです。
――全員、即答ですね。
山田:もう少し上の大学に行けたらよかったという気持ちがないわけではないけど、頑張った経験はかけがえのないもの。今から思うと頭が硬かったけど、あのときの自分は「マーチ以上行かなきゃ人生終わる」って思い込んでいた。そのプレッシャーのなかで汗を流せたのは、純粋にいい財産だと思う。まぁ、それなりに大学4年間が充実していたからそう感じるのかもしれないけどね。
武井:あまり楽しい予備校生活を送れなかったことや、一橋大学に行けなかったことについては残念な気持ちはありますけど、浪人をしたという選択に関して、悔いはありません。
栗原:浪人したことで被ったデメリットもある。たとえば就活の時には、女子で周囲より1歳年上だと不利になると言われて、気分を重くした。でも、自分がどれだけ努力できる人間なのか把握できたし、勉強のやり方を学んだっていうことは良かったと思う。

――浪人するか否か迷っている人にはどんな言葉をかけますか?
山田:迷っているならするべき。もう1年チャンスがあるんだから、チャレンジしないともったいない。浪人期間を通して、学力の面でも、その他の面でも自らの力を伸ばすことができるかもしれないしね。
武井:自分の気持ちに正直になってください。少しでも可能性を捨てたくないなら、浪人っていう選択肢は全然アリだと思います。
栗原:親とか友達とかから色んな言葉をかけられるし、周囲の目も気になるかもしれない。だけど、モヤモヤした気持ちを引きずるのはよくないから、浪人をひとつの選択肢に入れることは悪いことではないと思う。現役で大学生になった私の友達にも「浪人すればよかった」って言ってる人がいる。

 

「今までやってきたことは、この先の自信につながる」(武井)

――最後に、受験を控えた浪人生にメッセージをお願いします!
山田:浪人したからといって、希望の大学に入れるとは限らない。希望の大学に入れたからといって、いい学校生活が送れるとは限らないし、人生が安泰というわけでもない。でも、これほど本気になって大学合格という目標に向かって頑張った経験は、きっと今後の糧になると思う。
武井:今からこんなことを言うのもアレですが、結果がどうであれ、今までやってきたことは、この先の自信につながると思います。「自分はこんなに頑張ったんだぞ」という自信を持って試験に挑んでください。
栗原:自分の実力以外の力を試験で出すことはできない。だから、浪人生の皆さんには、自分がつけてきた力をぶつけてほしいと思います。だけど、受験する人は多いし、家庭環境とか、これまで受けてきた教育とか、人によってバックグラウンドが違うから、努力が実らない可能性もある。でも、仮にそうなったとしても、自分が歩む道を「縁」と捉えて、この先の人生を歩んで行けばいいんじゃないかなと思います。
(終)

 

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