やっちゃいけないフィールドワーク

ホームレス、リストカット、風俗、自慰行為などなど――。気になってはいるけど、 なかなか人には聞けないモヤモヤ…… そんな世の中の「?」を2人の大学生が解き明かす!?

【珍味レポート】ASUKA、重慶火鍋と対決する

こんにちは。ASUKAです。
突然ですが、”火鍋”ってご存知ですか?
火鍋とは、中国の四川や重慶といった地域発祥の激辛鍋料理。
あまりの辛さに、中国内でも病院搬送される方がいるんだとか。

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そんな火鍋の専門店が、な・な・なんと池袋に。
自傷自称激辛好きのASUKAは同じく辛党のTくん(♂ 23歳)、Yくん(♂ 20歳)を誘って
大重慶マーラータン』さんに足を運びました。

f:id:yanagisawakobayashi:20160223113024j:plainぶれてしまいました。スイマセン

 店内に入ってふたつの衝撃。
ひとつはお客さんの構成。僕ら3人以外、全員のお客さんが中国の方です。
そもそも、日本人がこのお店に来ること自体が稀らしい。
そして、もうひとつのインパクトは、強烈な唐辛子臭。
店内に入った瞬間から、既に辛いんです。

 

お店のシステムは少し複雑。
まずは鍋の辛さを1~4のなかから選びます。我々一行が選んだのはレベル2の中辛。
ASUKAはレベル3の激辛を希望していましたが、
お店の方の「3は辛いですよ」というアドバイスに従い、泣く泣くレベル2に。
具はビュッフェ形式。野菜、魚介、肉などを1本80円で選び取ることができます。

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我々はとりあえず豚肉、キャベツ、イカ、鶏肉をピックアップ。
待つこと1分、スープの入った鍋が我々の目の前に運び出されました。赤いというよりも、茶色いです。その中をよく覗き込むと、数多の唐辛子がプカプカと浮いています。
先んじてゲットしていた具材を鍋の中に。グツグツと煮え始めます。

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暴力的な色にさえ思える火鍋のスープ

具が煮え上がったところで、格好をつけるASUKA。
ASUKA「じゃあ、食ってみるわ! どーせ余裕だろ」
Tくん&Yくんに先駆け、キャベツに箸を伸ばすASUKA。鍋から直接、お口の中へ運びます。
ASUKA「コホンッ、コホンッ、コホンッ! マジでヤバイい これはマジでヤバい!」

私のボキャブラリーのなさがこんな状況で露呈してしまいましたが、
本当に、「マジでヤバい」以外の言葉が出てこないのです。
火鍋に茹でられたキャベツを口に入れただけで唐辛子の風味が体内に侵入。
口に入れただけで咳が止まらなくなってしまいました。
なんとか飲み込んでみると、喉がズキズキと痛みます。
喉の内側から楊枝で抉られるような感覚。
更なる驚きが、我が肉体から溢れ出る体液――。汗と鼻水が止まりません。
ASUKA、一旦店を出て近くのコンビニで箱入りのティッシュを購入。
お店に戻ると、同様の現象がTくん、Yくんにも起きていました。
特にTくんの汗は異常。Yくんも咳をしています。
意気消沈する僕ら3人。

 

ボロボロになりつつ鍋と闘う僕らとは対照的に、
店内にいる中国人の方々はレベル3やレベル4を涼しい顔をしながら食べています。
聞く所によると「フツーニタベラレマスヨー」とのこと。
ASUKA「いやあ。日本と中国はレベルが違うね。こんな辛いものを4000年前から食ってたら、そりゃあ世界一の国になるわ。地球市場、20世紀を除いて常に世界トップだった国家は流石だよ。なにせ、こんなのを食ってるんだから。日本人見てみろよ。せいぜいミソ・スープだぜ。こりゃあ勝てっこねえよ……」
ヤケクソになってブツブツと言い出すASUKA。Tくん、Yくん、引いてます。

 

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余裕で食べ続ける中国人の方々(写真奥側)

まだまだ鍋の中には具が入っているのに、ノックダウンする僕ら。
そんな我々に気づいた店員さんは、火鍋にスープを入れて辛さを薄めてくれました。
しかし、それでも食べられないASUKAとTくん。
Yくんだけが、死にそうな顔になりながら、鍋の中の具材を完食。

ASUKA「ここはもう来ない」
Tくん「俺も」
Yくん「僕は結構気に入りましたね。キツいけど、クセになります」

Yくんのみが火鍋ファンになり、僕らはお店をあとにしたのでした。

 

帰宅後も僕らの闘いは続きました。
ASUKAの身体、震えが止まらないのです。お風呂に入っても、コタツに入っても、厚着をしてもブルブルが容赦なく続きます。
体温計を使ってみると、デジタルモニターの表示は「38.5」。フツーに熱です。
Tくん、Yくんからも「腹が痛い」との連絡が。
火鍋のチカラ、恐るべし。もう絶対行かねえ。

 

しかし、これから数日後、ASUKAのなかには新たな想いが芽生えました。
悔しい
激辛好きを自称していたにもかかわらず、火鍋に太刀打ち出来なかった屈辱感・敗北感がこみ上げてきたのです。

 

何はともあれ、日本の自称激辛好きさんは、重経費鍋を食べに、池袋に行くべきです。
自分が本当に激辛好きなのか確認できます。