やっちゃいけないフィールドワーク

ホームレス、リストカット、風俗、自慰行為などなど――。気になってはいるけど、 なかなか人には聞けないモヤモヤ…… そんな世の中の「?」を2人の大学生が解き明かす!?

【フィールドワーク】妻・母になっても、やっぱり目指すは「ひとりのオンナ」

こんにちは。AUSKAです。

女性は結婚して「妻」になり、出産や子育てを通して「母」になりますが、その過程で「ひとりの女性」としてのアイデンティティを失ってしまうと小耳に挟みました。

しかし、それって本当なのでしょうか。

少しでも疑問を持ってば、調査したくなるのがASUKAの性。男性の僕がこんなことをするとは意味不明ですが、ぺーくんを連れてフィールドワークを敢行。

新宿駅周辺で、推定30歳以上の30名の女性に、
①現状の自己アイデンティティは、「母」「妻」「ひとりの女性」のどれに近いか?
②理想の自己アイデンティティは、「母」「妻」「ひとりの女性」のどれに近いか?
の2問に答えていただきました。

最終的に、得られた結果は以下のとおり。

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※「母」「妻」「ひとりの女性」は、あくまでも「アイデンティティ」であって、必ずしも「ひとりの女性」を選択した方が未婚ということではありません
※30名中、既婚は25名、未婚は5名

 

今回はこの結果について、ASUKA、ペーくんに加え、ゲスト・グッさん(立教大学社会学部4年生の女性)で考察をおこなってみました。

 

「理想のアイデンティティ=ひとりの女性」が多いのはなぜか?

ペー:30名中、22名の方が「ひとりの女性」が理想であると答えていました。現状のアイデンティティを「母」「妻」としながらも、理想としては「ひとりの女性」を挙げていた人が目立ちましたね。

ASUKA:「子育てが忙しいから、ひとりの女性に戻りたい」「夫婦間でルールがあるから、もっと自由に生きたい」といったコメントも聞かれたね。

ぺー:女性の場合、男性以上に、夫や子供に尽くさないといけないケースが多いんでしょうね。

グッさん:「母」や「妻」になることで、「ひとりの女性」としてのアイデンティティが失われる、あるいは弱くなるということについて、私は女性の呼称の影響を考えています。たとえば女性は、育児を始めると、周囲からは「〇〇ちゃんのママ」、旦那からは「お母さん」と呼ばれるようになってしまいます。

ASUKA:僕の父も、母のことを「かーちゃーん」って呼んでるわ。

グッさん:本来の名前で呼ばれなくなってしまうと、自分が何者なのかわからなくなっちゃいますよね。

ぺー:結婚をしていたり、子供がいたりしながらも、現状のアイデンティティとして「ひとりの女性」を選択していた方は9名いました。

ASUKA:結婚年数とか、子育ての段階とかにもよるんだろうけど、そのようなタイプの方は、「妻」「母」という役割を維持しつつも、自分の人生を楽しんでるのかもしれないね。

 

妻や母を志向する未婚女性について

ペー:多くの方が理想の自己アイデンティティとして「ひとりの女性」を挙げている一方、5名が「ひとりの女性」を現状としながらも「母」「妻」が理想であると回答しています。ちなみに、この5名は全員が未婚です。

ASUKA:聞き取りに協力してくれた未婚の方全員が、「ひとりの女性」から「母」「妻」になりたいと語っていたのは示唆的。まぁ、正しい方法での社会調査ではないので、一般化はできないけど。グッさんとしては、このような考えに共感できる?

グッさん:大いにうなずけます。最近、同い年の幼馴染が結婚して、母になったんですけど、彼女に憧れてる自分がいるんですよね。

ペー:調査に協力してくれた方々やグッさんが、「母」「妻」に憧れを抱く要因は、なんだと思いますか?

ASUKA:生物的な要素が一番大きいと思う。人間といえど、結局は動物。女性といえど、言ってしまえばメス。強い異性と一緒になって身を守りたいという習性・自分の種を後世に残したいという意識は、本能レベルで根付いているはず。

グッさん:私は社会的な要因が大きいと考えています。結婚や出産を経験した人を見ると「幸せそう」「大人っぽい」って感じるんですけど、「結婚=幸せ」「出産=大人っぽい」というのは、社会的に構築された印象にすぎません。別に結婚したから幸せになれるとは限らないし、出産が大人になることを意味するのかといえば、そうではないですからね。

 

まとめ

ペー:この調査全体について、最後にコメントはありますか?

ASUKA:あらためて結婚・出産・子育ての価値みたいなものを社会全体で考えたほうがいいのかな。人によって幸せの基準は違うけど、「やれ結婚しろ」「やれ子供を産め」といった社会的な圧力が、まだまだ日本は強い。でも、社会の空気に呑まれて「妻」「母」になった先にあるものが、「ひとりの女性」への強い希求であれば、それってちょっぴり虚しい気がする。まぁ、男の僕が何かを言ったところで説得力は希薄なのだが。

グッさん:女性ってひとりで色んな役割を持つんだなって、あらためて感じましたね。男性も「会社員」「夫」「父」みたいに、複数の役割を担っているけど、それぞれの境目はゆるやかで、両立が可能なように思える。だけれど、女性はそれぞれの役割の溝が深くて、「母」と「ひとりの女性」を両立していくのは難しい。そこがやっぱり、疲れていく要因なのかなと。

ぺー:ゲストのグッさん、お越しいただきありがとうございました!

 

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