こんにちは。ASUKAです。
もうすぐ年越し。読者の方のなかにも、初詣に行く人がいるのではないでしょうか。
まぁ、僕は行きませんけど。
願いなんて叶うわけねーじゃん。それに、正月の神社って混んでるしねwww
そんな神社ですが、その運営者たる「神主さん」に目を向けたことはありますか?
よく考えると、僕らって神主について全然知らない。
どうやって神主なるの?
そもそも、どうして神主に?
ところで、神主って専業なの?
未知すぎて頭を抱えた僕は、我慢できずに、池袋西口から徒歩10分のところにある御嶽神社へ。窓口で受け付けをしている、30代の男性神主・Eさんにお話をうかがいました!
御獄神社にあったフクロウの石像
ーー神主のハテナーー
Q1:どうやって神主になるの?
神道系の勉強を本格的にできるのは、日本に……いや、世界に國學院大學と皇學館大學の2校だけ。と、いうことは、Eさんも、神道系大学で4年間勉強したんですか?
「私は普通の4年制大学を出た後、神道系の大学の1年課程を受けました」
卒業しなくとも、神道系大学は1年課程という制度を設けているそう。Eさんは普通の4年制大学卒業後、神道の勉強を始めたそうです。
Q2:そもそも、どうして神主に?
丁寧に神主さん事情について説明してくれるEさんですが、もともと、この職業を目指していたのでしょうか?
「いやあ、そういうもんじゃないですよ~」
きっぱりと否定。代々、御嶽神社の神主をしている家系に生まれたものの、神社を継ぐ意思は、まったくなかったといいます。
「自分も現代人ですからね。なかなか、こういう世界にスッと入っていくのは、葛藤を生みましたよ」
聖職者の息子に生まれ、親がその仕事に汗を流す姿を見てきたお兄さん。しかし、現代の日本で信仰心を持つことは難しいと指摘。自らも、神道に対して厚い想いを抱いていたわけではないといいます。
「信仰心の有無にかかわらず、こういう家に生まれた場合、神社を継ぐか継がないかの選択が求められるんです」
神主の家に生まれた子どもさんのなかには、自然な流れでその道を継ぐ人もいれば、別の職業も選ぶ人も。Eさんは葛藤した末、神社を継いでいくことを決意したんだとか。
自分にかかわらず、多くの神主は、信仰心から職業を選ぶというよりも、家の跡を継ぐという意識で職業選択をしていると、Eさんか語っているのが印象的でした。
Q3:ところで、神主って専業なの?
一見、あまり儲かりそうもない神社経営ですが、神主って食べていける職業なのでしょうか?
「神主全体で兼業の割合は9割ですけど、私は専業でやらせてもらってます」
東京、大阪、京都など、都市部の神社の神主の場合は、専業でやっていけるんだとか。例に漏れず、Eさんも専業神主としてお仕事をなさっています。
「浅草や上野ほどではないものの、池袋に構えているので、多くの方からご理解いただけてるのかなと」
御嶽神社はそうではないものの、近隣の神社には、池袋在住のインド人やネパール人の方も多く参拝に訪れるそうです。
「ヒンドゥー教と神道に親和性があるのかはよく分かりませんが……」と苦笑いを浮かべるEさんですが、池袋近辺の神社はなかなか安定しているようです。
他方、地方の神主さんは、神社一本でやっていくのは厳しいようです。
「過疎が進行してるところは、特に厳しいですね。50ほどの神社を運営している神主さんでも、生計が成り立ちません」
神社の収入源は、近隣に住む人々からのお賽銭や、神社のイベント参加者からの初穂料……。地方が大変なワケが分かります。
ただし、北海道のような入植地では、未だに「自分たちでこの土地を守っていこう」という意識が強いため、地域の人達が神社信仰に熱心なんだとか。北の大地は、専業の神主も多いようです。
ーーまとめ――
Q1:どうやって神主になるの?
⇒A:大学の神道学科を卒業したり、特別課程を終了したりするとなれる(かもしれない)!
Q2:そもそも、どうして神主に?
⇒A:多くの人は、親などから神社を引き継ぐ必要があるため!(なお、その過程で葛藤あり)
Q3:ところで、神主って専業なの?
⇒A:都心部は専業が多いけれど、田舎はほぼ兼業!